日本ソムリエ協会主催の2020年 Sake Diploma International試験 合格体験記 ⑦/ティスティング試験の準備について

日本酒で♡Happy Life♡を実践中のkiccoです♪

はやいもので9月末ですね。前回の8月の更新から時間が空いてしまいましたが、本題のSake Diplomaの話をする前に、ちょっとだけ「チーズプロフェッショナル試験」の話について書きたいと思います。

今年は自分をアップデートするための新しいチャレンジとして、昨年のSake Diplomaにつづき、「チーズプロフェッショナル試験(チーズプロフェッショナル協会主催)」を受験しました。

Sake Diplomaと同じように、チーズプロフェッショナル試験にも、一次試験と二次試験があります。一次試験は試験会場での筆記試験。CBT試験ではなくて、鉛筆と消しゴムを使って解答用紙に書く 『ザ・筆記試験』です。

今年の一次試験は8月29日で、試験時間は2時間。その一次試験のウェブでの結果速報は9月6日。そして、二次試験は10月4日。

そうなんです。一次試験と二次試験の間の期間が、なんと、一か月を切ってくるスケジュール!一次試験の後、速報で結果を確認するまでは、プチ燃え尽き症候群状態。何も手につきませんでした。

幸いにも、無事に合格を確認できたので、現在、気合を入れなおして、二次試験(ティスティング、筆記、論述)に向けて準備中です。

10月4日の試験の終了を迎えたら、チーズプロフェッショナル試験の経験についても、ブログで情報発信をしていきたいと思っています。チーズのことについても、私の経験が興味関心のある方のお役に立てれば嬉しいです!

さて、Sake Diplomaに話を戻しまして、昨年のティスティング試験の準備をしているときに感じたことをお伝えしたいと思います。

ティスティング試験の基本は、Sake DiplomaもSake Diploma Internationalも同じです。コメントシートに記載されている英単語は、それほど時間をかけずに覚えることができるので大丈夫です。

その前に、ティステイング試験の準備で、最も重要なのは「ティスティングの型」を学ぶこと。

これにつきると思います!

「自己流は事故る」という表現がありますが、ティスティング試験も同じです。

自己流のティスティングよりも、きちんとした「ティスティングの型」を身に着けることが、ティスティング試験では重要です。

少し、前置きが長くなりましたが、今回は「Sake Diploma International試験の合格体験⑦」として、ティスティング試験の準備についてお伝えしたいと思います。

前回の記事はこちらです。

ティスティング試験の自己流ティスティングは事故る!「英語」の前に、まず「型」を身に着けよう!

ティスティング試験で求められている内容を理解し、適切な解答をコメントシートで選ぶためには、なんといっても「ティスティング試験の型」を身に着けることが重要です。

プライベートで日本酒を飲むときには、「自分の素直な想いや味わいを表現して、楽しい時間を過ごす!」に尽きると思います。

しかし、ティスティング試験ではマークシート方式の「コメントシート」の中から、外観(清澄度・濃淡・色調)、香り(第一印象・特徴)、味わい(第一印象・バランス)、特定名称酒(種類)を選ぶことが求められます。

ティスティング試験は、自分の好みや感性に基づきコメントを表現する場ではなく、出てきた日本酒について、その特徴を表現するコメントをコメントシートの中から選んで表現する場です。

試験での大切なポイントは、選んだコメントに一貫性があり、日本酒のストーリーが成り立っていることです。

選んだコメントがバラバラになっていると、日本酒のストーリーが成り立たなくなってしまいます。

例えば、この日本酒の香りは「華やかな完熟リンゴのようなフルーティーな感じがする」という第一印象を抱いたとします。

この香りの特徴をコメントシートから選ぶ場合、「フルーティーで華やかな」という特徴を表現する場合に「黄色いリンゴ」や「アカシア」を選択するとします。

そして続けて(本当に極端な例になりますが・・)「椎茸や醤油」などの穀物系の印象が強い純米酒を表現するコメントを一緒に選んでしまったとします。

すると、「華やかな完熟リンゴのようなフルーティーな日本酒」について、コメントシートで表現するときのストーリー構成が崩れてしまい、コメントの一貫性が失われてしまいます。

この「一貫性のあるコメントを作る」というプロセス。

「ティスティング試験に出そうな日本酒を自分で飲み比べてみればわかるかも!?」と思うかもしれません。

しかし、自己流で身に着けようとしても、(そもそも、これまで日本酒のティスティング試験を受けたことがないのですから)自分特有のクセがついてしまったり、必要のないバイアスがかかってしまったりすることが多いと思います。

日本酒の外観についても同じです。

試験勉強を始める前、「そもそも、日本酒って、水のようにすべて無色透明な印象があるなぁ。ワインのように、明らかに色が分かるわけではないし・・、どのように解答するの・・?」と、初心者にありがちな思い込みをもって考えていました。

実際、受験対策クラスに参加してみると、自分が思っているコメントと正解で求められるコメントに、ギャップがあることも多かったです。

教本には日本酒の色調を表現する言葉として「クリスタル」や「シルバー」、「グリーン」や「イエロー」などが載っています。

このようなニュアンスの色調の場合は「クリスタル」、でもこんな感じのときは「グリーン」みたいな感じで、スクールのティスティング対策講座に参加して、「ティスティングの型」を少しずつ覚えるようにしました。

ティスティング試験では、(滝行まではいかなくとも)修業のときに良く引用されている「守・破・離(しゅ・は・り)」のうち、「守(しゅ)」のティスティングスキルを身に着けて臨むことが大切だと思います。

先ずはティスティングスキルを日本語で理解する。

そのあとに、コメントシートから選ぶ表現を英語でも確認する。わたしの場合は、この順番が功を奏しました。

コメントシートの英語表現については、Sake Diploma Internationalの試験1週間前から確認を始めても、時間は十分にありました。

「ティスティングの型」をスマートに学ぶ3つの方法

自己流でティスティングの型を学ぼうとすると、事故る・・ことはお伝えしたとおりです。

事故らずに、スマートに「ティスティングの型」を学ぶための方法として、3つの方法があると思います。

  • ①スクールに通学する
  • ②スクールで販売されている解答付きのセットを購入する
  • ③オンラインのティスティングクラスに参加する

スクールに通学する

通学できる場所に、ワインスクールがあれば、ティスティングの受験対策講座に何回か繰り返し参加することで、経験値を高めることができますし、直接、先生に質問をして疑問を解決できるので、お勧めの方法です。

スクールで販売されている解答付きのセットを購入する

しかし、「地方に住んでいると、簡単に通学できる場所にワインスクールがないから」、「やっぱり、コロナ禍で外出することに抵抗があるから」、「仕事でなかなか時間が取れないから」と、スクールに通学できない事情もいろいろとあると思います。

このような場合にお勧めしたいのが、この時期、ティスティング試験の対策教材として、ワインスクールで販売されている「2次対策試験セット」です。

Googleで「sake diploma テイスティングセット」のキーワードを入力すると、検索結果としてオンラインサイトが幾つか表示されます。

これは通信教育のようなイメージで、試験対策用の日本酒セットとともに、ティスティングの模範解答も一緒に送られてきますので、自宅で自分の時間に合わせて学習することができます。

オンラインのティスティングクラスに参加する

②の通信教育式は「オフライン」の学びになりますが、コロナ禍のなか、ワインや日本酒の学びも「オンライン化」が進んでいるようです。

「事前にティスティング教材を受け取り、講義はオンラインで受講」というスタイルだと思います。

「自分としては、ティスティングの臨場感も先生と一緒に感じたい!」という場合は、このようなオンライン方式の学びも活用できると思います。

Googleで「sake diploma テイスティング オンライン」と検索すると、いくつか関連サイトが表示されました。

日本語でのコメントのニュアンスを理解して、対応する英単語を覚えよう!

①スクールに通学する、②スクールで販売されている解答付きのセットを購入する、③オンラインのティスティングクラスに参加する のいずれかの方法で、 ティスティングを学ぶなかで「日本語のコメントシート」が手に入ります。

コメントシートに記載されているのは、すべて「単語」です。「文章」ではありません。

Sake Diploma Internationalのコメントシートは、このコメントシートの英語版。

日本語のコメントシートと教本を見ながら、自信のない単語を確認すればコメントシートに対する準備は十分だと思います。

コメントシートが英語であったとしても、出された日本酒に対して「一貫性のあるコメント」を作ることができる自分になる!!

そのためにも『ティスティングの型』を学ぶというプロセスを大切にすることが、最も重要だと思います。

ちなみに、私は①スクールに通学して、②スクールで販売されている解答付きのセットを購入して復習しました。

去年の今頃は、毎日、毎日、自主練していました!(冷蔵庫の野菜庫が、一升瓶でいっぱい・・・・笑)

今回は日本酒のティスティングについてお伝えしましたが、Sake DiplomaとSake Diploma Internationalのティスティング試験には、2種類の焼酎(これも無色透明・・)も出題されます。

焼酎について聞かれることは、原材料(泡盛、芋、黒糖、麦、蕎麦、etc)と蒸留方法(常圧蒸留、減圧蒸留)の2項目だけです。

焼酎はアルコール度数がかなり高いので、個人的には「味わい」よりも「原材料に由来する香り」を覚えることが、一番役に立つと思いました。

お読みいただきまして、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

kicco

華の47年組(1972)生まれのアラフィフ世代。ワイン、日本酒、チーズで日常を彩るHappy♡Life研究家。人生100年時代!自分らしい主体的なセカンドキャリアを実現するために、"自分のための3年プロジェクト"を実践中の会社員。日本ソムリエ協会認定(J.S.A) ワインエキスパート、Sake Diploma(日本語)、Sake Diploma International(英語)の資格を取得。2021年10月にチーズプロフェッショナル試験に合格。

”試験合格こそ、新しいスタート!“と思い、このブログを通じて ワイン、日本酒、チーズで実践するHappy Life、資格試験のこと、Wine EnglishやSake Englishについてお伝えしていきたいと思っています。2021年1月からブログを始めたばかり。まずはコツコツ、コツコツと投稿を続けます!
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