日本酒で♡Happy Life♡を実践中のkiccoです♪
今回は「Sake Diploma International試験の合格体験⑥」として、2021年4月26日に改訂されたSake Diploma International試験の教本についてお伝えしたいと思います。
前回の記事はこちらです。
Sake Diploma International筆記試験のイメージ例題についてお伝えしました。
Sake Diploma International教本が2021年4月に改訂されました
ソムリエ協会さんのウェブサイトに記載されているとおり、Sake Diploma Internationalの教本が今年2021年の4月に改訂されました。
今回の改訂版は、昨年2020年に発行されたSake Diploma日本語版(Second Edition)の翻訳版です。
私はSake Diploma Internationalの改訂版は、入手していないのですが、改訂版の日本語教本(左側)と改訂前の英語教本(右側)を並べてみると、ロゴの位置やグラスの大きさなどが変わっています。
ウェブサイト の教本の表紙の画像を見ると、改訂後の英語教本は日本語版のSecond Editionを踏襲したデザインになっているようですね。
Sake Diplomaの日本語版の教本は2020年にSecond Editionに改訂されましたが、Sake Diploma Internationalの英語版の教本は同時には改訂されませんでした。
そのため、昨年の試験では、Sake DiplomaとSake Diploma Internationalの教本の内容に差分がありました。
しかし、Sake Diplomaの試験範囲のほうが広く設定されていたので、こちらに照準を合わせて準備をしておくことで、試験準備の際には特に困ることはなかったように思います。
今年からSake DiplomaもSake Diploma Internationalの教本の内容に差分がなくなり、同一の内容となったことで、Sake Diploma Internationalの試験範囲は昨年よりも広くなっています。
改訂により追加された内容や章は?
教本が改訂されるということは、既存の章の記載が更新されたり、今までになかった新しい章が追加されたりします。
既存の内容の記載について「どこが更新されているのか・・・」ということについては細かく言及できませんが、目次から確認できる範囲で新しく追加された内容についてお伝えしていきたいと思います。
改訂版のSake Diploma Internationalの教本で新規に追加された項目を含んでいるのは、「第3章の主要生産地プロフィール」、「第7章 焼酎」、「第8章 焼酎・泡盛との料理の相性」の各章です。
下の画像の右側は改訂後のSake Diplomaの日本語教本、左側は改訂前のSake Diploma Internationalの教本です。
右側の日本語教本で赤で示した箇所が、2021年4月に発行されたSake Diploma Internationalの改訂版に追加された内容に対応しています。
「第3章の主要生産地プロフィール」、「第7章 焼酎」、「第8章 焼酎・泡盛との料理の相性」で追加された内容は、こちらになります。
●第3章の主要生産地プロフィール
改訂前の教本では、米どころである東北地域、新潟県、石川県をはじめ、地酒のイメージのある長野県が記載されていました。
そのほか、日本酒の歴史がある京都府、山田錦の発祥の地である兵庫県、吟醸造りの基礎を作った広島県を合わせた、10か所が主要生産地として掲載されていました。
そして、改訂後の教本では、下に示した赤字部分の10か所の生産地が追加されました。
第3章 主要生産地のプロフィール 杜氏とは?、青森県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、長野県、新潟県、富山県、石川県、静岡県、愛知県、京都府、兵庫県、奈良県、岡山県、広島県、山口県、高知県、福岡県 |
ちょうど、倍の生産地が追加され、合計で20か所が主要生産地として記載されました。
自分の地元や住んでいるところが主要生産地の一つとしてあがっていると、日本酒Loverであれば「うれしいな♡!」と思いますが、主要生産地が20もあると、まんべんなく覚えるのも大変です・・・(汗)。
しかし・・・・
新しく追加された項目こそ、筆記試験はもとより、論述試験でも出題される可能性は高いので、しっかりとその主要生産地ごとの情報(地域の特色、酒米、歴史などなど)を整理することが大切です。
そして、Sake Diploma Internationalの試験では、これらを英語で説明できるようにすることが重要です!
日本各地でさまざまな取り組みをしながら、さまざまな新しい日本酒が造られています。
この状況を踏まえると、今後も主要生産地となる都道府県が増えてくると思うので、今後の改訂においても、さらに主要生産地の情報は増えていくのだろうな・・・と思います。
(実際、試験の歴史が長いソムリエ試験/ワインエキスパート試験のソムリエ教本は、ワイン生産国の情報がどんどん追加されていき、今や25か国以上の国が網羅されています!教本も700ページぐらいのボリュームです!筋トレできそうな重量感!!)
●第7章 焼酎
意外かもしれませんが・・・・、Sake Diplomaの試験範囲には「日本酒」のほかに「焼酎」も含まれています。
日本酒と同様に、製造方法、歴史、どんな種類があるのか、どんな原材料が使用されているのかなどについて出題されます。
もちろん、二次試験のティスティングでも4種類の日本酒の他に、2種類の焼酎が出題されるので、焼酎についての理解も重要です!
さて、その焼酎については、赤字で示した「いろいろな焼酎」という項目が改訂版で追加されました。
第7章 焼酎 焼酎とは、焼酎の造り方、焼酎の歴史、いろいろな焼酎、焼酎の表示ルール |
改訂前の教本でも、「泡盛」や「芋焼酎」などの代表的な本格焼酎について説明はありました。
今回の改訂版では新たに「いろいろな焼酎」という項目を設けることで、7種類の本格焼酎と連続式蒸留焼酎についての解説がされています。
- 甘藷焼酎(芋焼酎)
- 麦焼酎
- 米焼酎
- 泡盛
- 黒糖焼酎
- そば焼酎
- 酒粕焼酎
- 連続式蒸留焼酎(ホワイトリカー)
新しく追加された項目は、筆記試験でも論述試験でも、出題される可能性は高いと思われます。
原材料の違い、生産エリア、焼酎の特色など、ポイントを整理して、かつ自分なりに英語で説明できるようになれば、論述試験への対応もバッチリです!
●第8章焼酎・泡盛と料理の相性
この章は改訂版で追加された新しい内容です。
それぞれの焼酎と泡盛は、どんな料理と合わせると相性がいいかという提案が紹介されています。
わたしも焼酎については経験値が高くなかったため、提案された組み合わせを見て、「へー、やっぱり、一番は地産地消の組み合わせなのね」と思ったりしました。
「第6章 日本酒の料理の相性」と比べると、明らかに組み合わせの種類は少ないので、覚えやすいと思います。
しかし、Sake Diploma Internationalの試験は、筆記試験。
曖昧な覚え方をしておくと、試験当日にうっかりと間違えたり、度忘れしてしまう可能性があるので、しっかりと覚えておくことが大切です。
まとめ & Sake Diploma International試験のダブル受験について
8月に入りました。
7月下旬から始まったSake Diploma試験の一次試験(CBT試験)の1回目の試験にチャレンジされた方、これから受験する方、それぞれの受験タイミングを迎えていることと思います。
そして、CBT試験が終了してからの約2か月間は、間髪入れずに10月の2次試験(ティスティング & 論述)に向けての準備期間となっていきます。
Sake DiplomaのCBT試験に合格されていることを前提として、
- 普段からお仕事で英語を使っているいらっしゃる方
- 英語には抵抗がなく、馴染みのある方
- 自分の英語力を試してみたい方
だからこそ、「実は・・Sake Diploma International試験にも興味があるんだけど・・・」という方は、
まだ、今年のSake Diploma Internationalの願書の提出に間に合います(今年の願書の締切日は、8月31日です)!
「Sake DiplomaとSake Diploma Internationalのダブル受験にチャレンジしてみようかなぁ、どうしようかなぁ・・」と、ちょっと検討してみては、いかがでしょうか。
Sake DiplomaのCBT試験に向けて、日本語できっちりしっかり準備をしてきたベースがあれば、今からでもSake Diploma International試験に向けての準備をスタートすることができます!
なぜなら、何か新しい知識を習得するというプロセスは必要なく、日本語で準備をしてきた情報や知識を、英語アタマに切り替えてインプット & アウトプットしていくだけだからです!
私は一年前の8月10日にSake DiplomaのCBT試験を終えて、クヨクヨと3週間ほど悩んでから、Sake Diploma Internationalの願書をギリギリで提出しました。
ティスティング試験対策とSake Diploma International試験の準備が両立できるかどうか・・ということについて悩んでいました。
3週間も悩むぐらいだったら、チャレンジする気持ちも含めて、さっさと願書を提出するべきだったなぁ・・・と、今になっては思いますが(笑)。
実質9月からの1か月ちょっとの準備期間となりましたが、同じ年にダブル受験、ダブル合格を達成することはできたのも、日本語でしっかりと基礎知識を習得していたおかげだと思います。
「Sake Diploma International試験は、来年、受験しよう・・」と、思っているようでしたら、知識がもぎたてフレッシュなうちにチャレンジするダブル受験のほうが、断然、有利だと思いませんか!?
お読みいただきまして、ありがとうございました!
次回は、Sake Diploma International試験の「ティスティング試験」について、お伝えしたいと思います。
日本酒で♡Happy Life♡
参加しています! クリックしてもらえるとうれしいです!
にほんブログ村