日本ソムリエ協会主催の2020年 Sake Diploma International試験 合格体験記 ⑧/Sake Diplomaのティスティング試験とは、ここが違う!と思ったこと

日本酒で♡Happy Life♡を実践中のkiccoです♪

いよいよ 2021年10月16日(土)はSake Diploma Internationalの試験、10月18日(月)はSake Diplomaの2次試験ですね!秋晴れの爽やかな日に恵まれますように!

2次試験といえば・・・・

先日10月4日(月)に一足早くチーズプロフェッショナル試験の2次試験を受験してきました。早々に10月11日(月)にウェブで合格者の速報発表があり、自分の受験番号も掲載されていてホッとしております!

さて、今回はSake Diploma Internationalのティスティング試験を通じて、受験言語(英語・日本語)以外に、「Sake Diplomaのティスティング試験とは、ここが違う!」と感じたポイントを2つお伝えしたいと思います!

前回の記事はこちらです。「ティステイング試験の準備について」お伝えしました。

ここが違う!その① Sake Diploma International試験のティスティング試験は40分間!

昨年2020年、Sake Diploma International試験の会場につき、テーブルに配布されていた試験のTime Tableを見ていて、試験前に気が付いたことがありました。

2020年 Sake Diploma Interntional試験 Time Table

「あれっ・・・・。Tasting Examの時間配分は40分と書いてある!? 数日前に受験したSake Diplomaのティスティング時間は30分間だったのに10分も長いなんてっ!なんか、試験前からお得な気分♡」と思いました。

念のために今年の2021年の試験情報も見てみますと、やはり、Sake Diploma Internationalのティスティング時間は40分間、Sake Diplomaは30分間です。

こちらが2021年のSake Diploma Internationalのタイムテーブル。

2021年 Sake Diploma International 試験 タイムテーブル

Sake Diploma Internationalのほうは、分かりやすく「日本酒が4種類、焼酎/泡盛が2種類」と、出題数まで記載されています。

こちらが2021年のSake Diplomaのタイムテーブル。

2021年 Sake Diploma試験 タイムテーブル

いざ・・・こんなイメージでティステイング試験が始まると・・・・、

まず、日本酒4種類の個別ティスティングをコメントシートに落とし込んで、次に4種類の日本酒の追加問題を解いて、最後に焼酎/泡盛2種類について原材料と蒸留方法を解答すると・・・・・ 30分間なんて、あっという間に過ぎてしまいます(うわぁ、時間がない!!)。

ひとつのアイテムに時間をかけすぎてしまうのも良くないですし、かといって、おろそかにはできない・・・という考えの間を行ったり来たり。

こんな想いを抱きながら、昨年はSake Diplomaの2次試験(2020年10月12日)の後に、Sake Diploma International試験(2020年10月17日)を受験しました。

スクールのSake Diplomaの2次対策講座でも、つねに「ティスティングの時間は30分間」というポイントは強調されていました。

身体がその時間配分ですっかり慣れていたので、Sake Diploma International試験のティスティングは30分間で完了させ、残りの10分はコメントシートのストーリー構成などの見直しに回すことができました(ガッツポーズ)!

理想的な時間配分!

ダブル受験をされる場合、ティスティング時間はSake Diploma試験の30分間を基本に準備をすることが前提となります。

ですから、40分間に設定されているSake Diploma Internationalのティスティング試験については余裕を持って臨めるはずです!

この10分間の違いは、大きいなと思いました。

ここが違う!その② 開催各国で提供される日本酒銘柄は国それぞれ!

国内で実施されるワインエキスパートやSake Diploma試験のティスティング銘柄は、日本国内で統一されています。

日本のどの試験会場で受験しても、同じ銘柄が出題されます。昨年2020年の銘柄についても、ソムリエ協会さんのこちらのウェブサイトで公開されています。

Sake Diploma 2020年のティスティング銘柄

★日本酒

特定名称 (原料米)
1 特別純米酒 (山田錦)
2 純米大吟醸酒 (山田錦)
3 純米酒 (五百万石 他)
4 特別本醸造酒 (五百万石 他)

★焼酎

種類 (蒸留方法)
1 麦しょうちゅう (常圧蒸留)
2 米しょうちゅう (減圧蒸留)

Sake Diploma International 2020年のティステイング銘柄

同じように、2020年のSake Diploma International試験のティスティング銘柄についても、ソムリエ協会さんのこちらのウェブサイトで公開されています。

各国を一覧にするとTokyo、Hong Kong/Taiwan、US、Germanyで、2020年のティスティング銘柄は下の一覧のとおり。

開催各国によりそれぞれ異なっている様子が伺えます。

◆TOKYO◆

★日本酒

Special Designation (Rice Variety)
Junmai-shu (Gohyakumangoku)
Daiginjo-shu (Yamada Nishiki)
Junmai-shu (Gohyakumangoku)
Junmai-shu (Yamada Nishiki)

★焼酎

Type (Distillation Method)
Imo (Atmospheric)
Mugi (Vacuum)

◆HONG KONG / TAIWAN◆

★日本酒

Special Designation (Rice Variety)
Junmai-shu (Gohyakumangoku)
Junmai Daiginjo-shu (Yamada Nishiki)
Junmai Daiginjo-shu (Omachi)
Futsu-shu (Miyama Nishiki)

★焼酎

Type ( Distillation Method)
Imo (Atmospheric)
Awamori (Vacuum)

UNITED STATES◆

★日本酒

Special Designation (Rice Variety)
Junmai-shu (Gohyakumangoku)
Dai ginjo-shu (Yamada Nishiki)
Ginjo-shu (Gohyakumangoku)
Junmai Dai ginjo-shu (Omachi)

★焼酎

ItemType (Distillation Method)
Imo (Atmospheric)
Kome (Vacuum)

◆GERMANY◆

★日本酒

Special Designation (Rice Variety)
Junmai-shu (Gohyakumangoku)
Junmai Dai ginjo-shu (Yamada Nishiki)
Ginjo-shu (Toyo Nishiki)
Junmai ginjo-shu (Gohyakumangoku)

★焼酎

ItemType (Distillation Method)                                  
Imo (Atmospheric)
Kome (Vacuum)

表からわかるように、提供されるティスティング銘柄は統一されている訳ではなく各国により異なっています。

その背景としては、海外における日本酒の流通事情の違いなどがあるのかなと思うのですが、2020年は海外各国では日本酒は「吟醸系」の銘柄が多く見受けられます。(海外では吟醸系の人気が高く流通量が多いのでしょうか・・・)。

特にUSとGermanyでは、日本酒4銘柄中のうち3つが吟醸系です!

いっぽう焼酎については、日本も含め「芋焼酎の常圧蒸留(Atmospheric)」が、共通銘柄だったようです。

参考までに~ティスティング試験の吐器(とき)について

例年、Sake Diploma International と Sake Diplomaの2次試験では、「吐器(とき)」(ティスティングした際に日本酒を吐き出すための器)として、紙コップが提供されています。もちろん、ワインエキスパート試験でも同様です。

しかし、昨年2020年はコロナ禍の状況や感染防止の観点から、「吐器」の提供はなく、口に含んだ飲料は飲み込まなくてはなりませんでした。

おそらくですが、「吐器」が提供されないことは初めてのことだったと思います。これを受けて、昨年はスクールでも「吐器(とき)の提供はされないことを前提とした練習をするように」とのアドバイスが事前にありました。

わたし自身はアルコールに強くも弱くもないのですが、「吐器がないということは、ティスティングするときに口に含む量は気を付けないと・・」と思いながら、練習してしました。

緊急事態宣言も明けましたので、今年2021年はどうなるか分かりませんが、どのような状況になっても対応できるように準備することが大切だと思います。

今年も論述試験の後にティスティング試験の順番のようですので、ついつい全量を飲み切ってしまったとしても(ティスティング試験あるある!)、あとは試験会場を出るだけですから心配はないと思います!

今回は、Sake Diploma Internationalのティスティング試験について、「Sake Diplomaのティスティング試験とは、ここが違う!!!」 と思ったことを2つお伝えしました。

  • ここが違う!その① Sake Diploma International試験のティスティング試験は40分間
  • ここが違う!その② 開催各国で提供される日本酒銘柄は国それぞれ!

お読みいただきまして、ありがとうございました!

日本酒で♡Happy Life♡

参加しています! クリックしてもらえるとうれしいです!

にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
にほんブログ村

この記事を書いた人

kicco

華の47年組(1972)生まれのアラフィフ世代。ワイン、日本酒、チーズで日常を彩るHappy♡Life研究家。人生100年時代!自分らしい主体的なセカンドキャリアを実現するために、"自分のための3年プロジェクト"を実践中の会社員。日本ソムリエ協会認定(J.S.A) ワインエキスパート、Sake Diploma(日本語)、Sake Diploma International(英語)の資格を取得。2021年10月にチーズプロフェッショナル試験に合格。

”試験合格こそ、新しいスタート!“と思い、このブログを通じて ワイン、日本酒、チーズで実践するHappy Life、資格試験のこと、Wine EnglishやSake Englishについてお伝えしていきたいと思っています。2021年1月からブログを始めたばかり。まずはコツコツ、コツコツと投稿を続けます!
詳しいプロフィールはこちら